Scratch入門|使い方・始め方を初心者向けにやさしく解説

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Scratch入門|使い方・始め方を初心者向けにやさしく解説







入門 / 使い方

Scratch入門|使い方・始め方を初心者向けにやさしく解説

Scratch(スクラッチ)は、ブロックをつなげるだけでプログラムが作れる、無料のツールです。文字を打つ必要は、ほとんどありません。本記事では、Scratchの始め方から、丁寧に紹介します。画面の見方、基本操作、実際に手を動かす作品作りまで、順番に説明します。プログラミングが初めての方にも、分かりやすい言葉でまとめました。

YOFUKASI LAB編集部
公開日:2026年9月13日
読了目安:20分

執筆・実機検証:YOFUKASI LAB運営者

理学療法士/Arduino・Pythonを使った医療機器制作・学会発表経験あり

🧩 最初に、ざっくりまとめます

むずかしい話は、あとで説明します。まずは全体のイメージだけつかんでください。

🧱

Scratchって何?

文字を打たずに、ブロックを組み合わせてプログラムを作れる、無料のツールです。

🌐

どこで使えるの?

公式サイトにアクセスするだけです。インストールも、会員登録も、最初は不要です。

🐱

何が作れるの?

簡単なアニメーションから、ミニゲームまで作れます。ネコのキャラクターが、最初から用意されています。

🎯

誰向けの内容?

お子さんはもちろん、プログラミングが初めての大人にも、最初の一歩としておすすめです。

まとめ:ブラウザを開けば、すぐに始められます。ブロックをつなげる感覚で、プログラミングの基本が身につきます。

Chapter 01 / What is Scratch

01Scratchとは何か

Scratchとは何かを初心者向けに解説した図解

Scratchは、無料のプログラミング学習ツールです。アメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)が開発しました。文字でコードを書く代わりに、何を使うでしょうか。色分けされたブロックを使います。画面上でドラッグして、ブロック同士をつなげます。これだけで、プログラムが完成します。

なぜブロック式なのか

文字のコードには、細かいルールがあります。セミコロンの付け忘れ、かっこの閉じ忘れ。こうした、些細なミスでエラーが起こります。ブロック式には、この問題がありません。形の合うブロックしか、つながらないのです。文法的なエラーで、つまずくことがありません。プログラミングの本質的な考え方に、集中して取り組めます。

世界中で使われている理由

Scratchは、8歳前後の子ども向けに設計されました。しかし今では、事情が変わっています。世界中の学校教育で、プログラミング入門の定番として使われているのです。「順番に処理を進める」「条件によって分岐する」「同じ処理を繰り返す」。こうした、プログラミングの根っこの考え方があります。この考え方を、遊びながら身につけられます。



Chapter 02 / Getting Started

02始め方|Web版とオフライン版

もっとも手軽なWeb版

Scratchの公式サイトにアクセスしましょう。「作る」というボタンがあります。これをクリックするだけです。すぐに、ブロックを組み始められます。インストールも、会員登録も必要ありません。パソコンでも、タブレットでも使えます。

オフラインでも使えるアプリ版

インターネット環境が不安定な場所もあるでしょう。そんなときは、オフライン版が便利です。公式サイトから、無料でダウンロードできます。インターネットにつながっていなくても、作品を作れます。

会員登録は、いつ必要になるのか

作った作品を保存したいときがあるでしょう。他の人に公開したいときもあるでしょう。そのときに、会員登録が必要になります。まずは登録なしで、操作に慣れることをおすすめします。

Chapter 03 / Interface

03画面の見方

Scratchの画面構成と4つの基本エリアを解説した図解

Scratchの画面は、大きく4つのエリアに分かれています。左側に、ブロックの一覧があります。中央に、ブロックを組み立てる作業スペースがあります。右上に、作品の実行結果が表示されるステージがあります。右下あたりに、スプライト(キャラクター)の一覧があります。最初は、情報量の多さに戸惑うかもしれません。しかし、慣れてしまえば、迷うことはなくなります。

まず触ってみることが近道

編集部想定シナリオ

プログラミング未経験のYさんがいた。画面を開いた瞬間、情報の多さに圧倒された。しかし、思い切ってブロックを1つドラッグしてみた。ステージのネコが、少し動いた。それだけで、操作の感覚がつかめた。次のブロックも、気軽に試せるようになった。説明を読むだけでなく、実際に手を動かしてみることが、いちばんの近道です。



Chapter 04 / Block Categories

04ブロックの色とカテゴリ

Scratchのブロックの色とカテゴリごとの役割を解説した図解

Scratchのブロックには、意味があります。色ごとに、役割が分かれているのです。代表的なカテゴリを、紹介します。

動き(青):キャラクターを動かす命令です。「10歩動かす」「右へ15度回す」などがあります。

見た目(紫):見え方を変える命令です。「こんにちはと言う」「コスチュームを変える」などがあります。

音(ピンク):音を鳴らす命令です。「にゃーの音を鳴らす」などがあります。

イベント(黄):プログラムの始まりを決める命令です。「緑の旗が押されたとき」が代表例です。

制御(オレンジ):「もし〜なら」「ずっと繰り返す」といった、プログラムの流れを制御する命令です。

調べる(水色):キー入力やマウスの位置など、状況を調べる命令です。

演算(緑):足し算や比較など、計算をする命令です。

変数(オレンジ):数字や文字を記憶しておく、変数を作る命令です。

色を覚えておくと、便利です。「動きに関するブロックを探したいから、青いエリアを見よう」というように、目的のブロックへすぐたどり着けます。



Chapter 05 / Sprites and Costumes

05スプライトとコスチューム

スプライトとは

スプライトとは、画面に登場するキャラクターのことです。最初から、ネコのスプライトが用意されています。新しいスプライトも、追加できます。画面右下にある、ネコのアイコンをクリックしましょう。用意されたキャラクターから、選ぶこともできます。自分で絵を描くこともできます。

コスチュームとは

コスチュームとは、スプライトの見た目のことです。1つのスプライトに、複数のコスチュームを持たせられます。歩く動きを表現したいとき、どうすればいいでしょうか。足を交互に出した、2枚の絵を用意します。この2枚を、すばやく切り替えます。すると、歩いているように見えるのです。アニメーションの基本的な仕組みです。

Chapter 06 / First Project

06実践1:ネコを動かす

Scratchで緑の旗を押してネコを動かす手順の図解

さっそく、最初のプログラムを作ってみましょう。緑の旗を押すと、ネコが右へ歩いていく、簡単な動きです。

ブロックの構成イメージ

[緑の旗が押されたとき]
  ずっと
    [10 歩動かす]
    [もし端に着いたら跳ね返る]

「10歩動かす」ブロックがあります。これは、キャラクターを、向いている方向へ動かす命令です。「ずっと」ブロックで囲んでいます。この動きを、延々と繰り返します。「端に着いたら跳ね返る」ブロックもあります。画面の外へ出ないように、跳ね返らせています。緑の旗を押してみましょう。ネコが、画面を左右に行き来し始めます。

独自アイデア:見た目も変えてみる

動きだけでなく、回転も加えてみましょう。

[緑の旗が押されたとき]
  ずっと
    [15 度回す]
    [0.1 秒待つ]

ネコが、くるくると回転し続けます。数値を変えるだけで、動きの印象が大きく変わります。色々な数値を、試してみてください。



Chapter 07 / Keyboard Control

07実践2:矢印キーで操作する

次は、キーボードでキャラクターを動かしてみましょう。プレイヤーが操作できる、ゲームの基本です。

ブロックの構成イメージ

[緑の旗が押されたとき]
  ずっと
    もし <上向き矢印キーが押された> なら
      [y座標を 10 ずつ変える]
    もし <下向き矢印キーが押された> なら
      [y座標を -10 ずつ変える]
    もし <右向き矢印キーが押された> なら
      [x座標を 10 ずつ変える]
    もし <左向き矢印キーが押された> なら
      [x座標を -10 ずつ変える]

「x座標」は、左右の位置です。「y座標」は、上下の位置です。矢印キーが押されているかどうかを、常に調べています。押されていれば、座標をずらします。この仕組みが、キャラクター操作の基本になります。

Chapter 08 / Mini Game

08実践3:簡単なゲームを作る

7章の操作に、当たり判定を加えてみましょう。ネコが、別のスプライト(的)に触れたら「ゲットだ」と言う、簡単なゲームです。

ブロックの構成イメージ(的のスプライトに設置)

[緑の旗が押されたとき]
  ずっと
    もし <ネコに触れた> なら
      [「ゲットだ」と 2 秒言う]
      [x座標を (乱数 -200 から 200) にする]
      [y座標を (乱数 -150 から 150) にする]

「ネコに触れた」というブロックがあります。当たり判定の役割です。触れたら、どうなるでしょうか。セリフを表示します。そのあと、「乱数」というブロックを使います。的の位置を、ランダムな場所へ移動させています。この仕組みで、キャッチゲームの土台ができあがります。

独自アイデア:スコアを表示する

次の章で紹介する「変数」を使えば、的に触れるたびに得点を加算する、スコア機能も作れます。



Chapter 09 / Variables

09変数を使う

変数とは、数字や文字を、一時的に覚えておく入れ物です。「変数」カテゴリから、「変数を作る」ボタンを押します。「スコア」という名前をつけてみましょう。

ブロックの構成イメージ

[緑の旗が押されたとき]
  [変数 スコア を 0 にする]

[ネコがクリックされたとき]
  [変数 スコア を 1 ずつ変える]
  [(スコア) を 1 秒言う]

最初に、スコアを0にリセットします。ネコがクリックされるたびに、スコアが1つずつ増えます。ステージ上には、常にチェックボックスが表示されています。これをオンにすると、現在のスコアが、画面に表示され続けます。8章のゲームと組み合わせれば、本格的なスコア機能になります。

Chapter 10 / Sound

10音を鳴らす

Scratchには、最初から使える音源が、たくさん用意されています。「音」カテゴリから、音を鳴らすブロックを選びましょう。

ブロックの構成イメージ

[緑の旗が押されたとき]
  ずっと
    もし <スペースキーが押された> なら
      [にゃー の音を鳴らす]

スペースキーを押すと、ネコの鳴き声が再生されます。効果音を加えるだけで、作品の完成度が、ぐっと高まります。自分で録音した音を、取り込むこともできます。



Chapter 11 / Save and Share

11作品を保存・共有する

パソコンに保存する

会員登録をしなくても、作品を保存する方法があります。「ファイル」メニューから、「コンピューターに保存する」を選びましょう。作品が、ファイルとしてパソコンに保存されます。次に開くときは、「ファイルを読み込む」から、そのファイルを選択します。

オンラインで共有する

無料のアカウントを作れば、もっと便利になります。作品をオンラインに保存できます。世界中の人に、公開することもできます。他の人の作品を見て、仕組みを学ぶこともできます。Scratchには、「リミックス」という機能があります。他の人の作品を、自分なりに改造できる機能です。真似ることから、多くを学べます。

Chapter 12 / Next Step

12次のステップ|電子工作や他の言語へ

Scratchからゲーム制作・電子工作・Pythonへ進む学習ステップの図解

Scratchの基本操作に、慣れてきたでしょうか。ここから、道はいくつかに分かれます。

電子工作へ進む

画面の中だけでなく、実際の部品を動かしてみたい方もいるでしょう。Scratchのブロックのまま、LEDやセンサーを操作する方法があります。Raspberry PiやArduinoといった、ハードウェアと組み合わせる方法です。画面の外にある、現実の世界が反応する体験は、大きな感動があります。

文字のコードへ進む

もっと自由度の高いプログラムを作りたい方もいるでしょう。PythonやC++といった、文字のコードへ進む道もあります。Scratchで身につけた、「もし〜なら」「ずっと繰り返す」という考え方は、そのまま活きてきます。まったくのゼロから始めるより、ずっとスムーズに理解できるはずです。



Chapter 13 / Troubleshooting

13よくあるトラブルと対処法

症状 主な原因 対処法
ブロックがうまくつながらない 形の合わないブロック同士をつなごうとしている ブロックの形(角の丸み等)を確認する
緑の旗を押しても何も起きない 「緑の旗が押されたとき」ブロックの付け忘れ 一番上に、イベントブロックがあるか確認する
音が鳴らない パソコンやブラウザの音量設定 ミュート設定を確認する
保存した作品が開けない ファイル形式の相違 「.sb3」形式のファイルを選んでいるか確認する
!

ブロックが多すぎて迷ったら

一度に多くのブロックを組もうとすると、混乱しやすくなります。まずは、1つの小さな動きだけを作ってみましょう。緑の旗を押して、動作を確認します。うまくいったら、少しずつブロックを足していきます。この「小さく作って、確認する」という繰り返しが、遠回りに見えて、実は一番の近道です。

Chapter 14 / FAQ

14よくある質問

基本のQ&A

Q.Scratchは無料で使えますか?
A.無料です。会員登録をしなくても、ブラウザからすぐに使い始められます。作品を保存したり、他の人に公開したりしたい場合だけ、無料のアカウント登録が必要になります。

Q.パソコンが苦手でも使えますか?
A.使えます。Scratchは、文字を打つ操作がほとんどありません。マウスでブロックをドラッグする操作が中心です。パソコン操作に自信がない方でも、直感的に扱えるよう設計されています。

応用のQ&A

Q.Scratchを覚えたら、次は何をすればいいですか?
A.作りたいものによって、道は分かれます。ゲームやアニメーションをもっと作りたいなら、Scratchの中でどんどん作品数を増やすのがおすすめです。実際の部品を動かす電子工作に興味があるなら、ScratchとLEDやセンサーを組み合わせる方法もあります。文字のコードに進みたいなら、PythonやC++が定番の次のステップです。

Q.スマートフォンでも使えますか?
A.ブラウザ自体は動きますが、あまりおすすめできません。ブロックを細かくドラッグする操作には、ある程度大きな画面が必要です。タブレットかパソコンでの利用をおすすめします。

関連記事・参考資料

基礎を学べる記事

  1. YOFUKASI LAB「Scratchで電子工作入門|LED・センサーを動かして学ぶプログラミング」2026年, https://yofukasi-lab-wp.com/2026/09/13/scratch-electronics-getting-started/
  2. YOFUKASI LAB「電子工作とプログラミング入門|初心者は何から始める?」2026年, https://yofukasi-lab-wp.com/2026/09/12/electronics-programming-getting-started/

応用・関連記事

  1. YOFUKASI LAB「Pygame入門|Pythonでゲームを作る方法」2026年, https://yofukasi-lab-wp.com/2026/09/05/pygame-python-game/
  2. YOFUKASI LAB「Pyxelの使い方|ゲーム制作をゼロから解説」2026年, https://yofukasi-lab-wp.com/2026/07/11/pyxel/

参考資料(外部・一次情報)

  1. Scratch公式サイト, https://scratch.mit.edu/
  2. Scratchウィキ「ブロックの色と種類」, https://en.scratch-wiki.info/wiki/Blocks
  3. MIT Media Lab「About Scratch」, https://scratch.mit.edu/about

※本記事は個人の学習用途を対象にしています。教育機関での利用については、各校・各団体の方針もあわせてご確認ください。


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