Pygame入門|Pythonでゲームを作る方法を初心者向け解説

プログラミング・電子工作





Pygame入門|Pythonでゲームを作る方法





入門 / Python

Pygame入門|Pythonでゲームを作る方法を徹底解説

Pygameは、Pythonでゲームを作るための定番ライブラリです。
この記事では、最初に「結局、何をすればゲームが動くのか」を最短手順で解説します。
まず完成コードを動かし、そのあとでゲームループ、キーボード・マウス入力、図形描画、当たり判定、サウンド、スプライトなどの仕組みを1つずつ理解していきます。
最初からすべてを覚える必要はありません。まずは動かしてみましょう。

YOFUKASI LAB編集部
公開日:2026年8月28日
更新日:2026年9月11日
読了目安:23分

執筆・実機検証:YOFUKASI LAB運営者

理学療法士/Arduino・Pythonを使った医療機器制作・学会発表経験あり

“`

Quick Start / First Step

00
まずはここから|Pygameを最短で動かす5ステップ

Pygameについて詳しく勉強する前に、まずは「何をすれば動くのか」をつかんでおきましょう。

最初からゲームループやスプライト、当たり判定の意味を覚える必要はありません。
まずは次の5ステップだけ進めて、キーボードで四角形を動かすところまでやってみます。

最初のゴール

黒い画面に水色の四角形を表示し、キーボードの
← → ↑ ↓を押すと四角形が動く。
ここまでできれば、Pygameを始める準備は完了です。

最初にやることは、この5つだけ

1

Pythonが使えるか確認する

ターミナルやコマンドプロンプトを開き、Pythonのバージョンが表示されるか確認します。

2

Pygameをインストールする

コマンドを1つ入力して、PygameをPythonに追加します。

3

Pythonファイルを1つ作る

pygame_start.pyというファイルを作ります。

4

完成コードをそのまま貼る

最初は1行ずつ理解しなくても大丈夫です。まず動かします。

5

実行して矢印キーを押す

四角形が上下左右に動けば成功です。

STEP 1|Pythonが使えるか確認する

Windowsなら「コマンドプロンプト」または「PowerShell」、
Macなら「ターミナル」を開きます。

次のコマンドを入力して、Enterキーを押してください。

python --version

次のようにPythonのバージョンが表示されればOKです。

Python 3.13.7

pythonで表示されない場合は、環境によって次のコマンドを使います。

python3 --version

Windowsでは、こちらで確認できる場合もあります。

py --version
ここでの確認ポイント

Pythonのバージョン番号が表示されたら、数字の意味は気にせず次へ進んで大丈夫です。

STEP 2|Pygameをインストールする

Pythonが使えることを確認したら、Pygameをインストールします。
基本は、次のコマンドをそのまま実行するだけです。

python -m pip install pygame

STEP 1でpython3を使った場合はこちらです。

python3 -m pip install pygame

Windowsでpyを使った場合はこちらです。

py -m pip install pygame

インストールが終わったら、次のコマンドでPygameを読み込めるか確認できます。

python -c "import pygame; print(pygame.version.ver)"

Pygameのバージョン番号が表示されれば、インストールは完了です。

STEP 3|pygame_start.pyを作る

次に、Pythonのコードを書くファイルを1つ作ります。

pygame_start.py

Visual Studio Code、IDLE、PyCharmなど、普段使っているエディタで構いません。

確認

ファイル名の最後が.pyになっていることを確認してください。
pygame_start.py.txtになっているとPythonファイルとして実行できません。

STEP 4|完成コードを全部コピーする

ここでは、コードの意味を全部理解する必要はありません。

まずは完成したものを動かす。
そのあとで、下の章を読みながら「この行は何をしているのか」を理解していきます。

import pygame
```

pygame.init()

screen = pygame.display.set_mode((800, 600))
pygame.display.set_caption("はじめてのPygame")

clock = pygame.time.Clock()

player = pygame.Rect(375, 275, 50, 50)

speed = 5

running = True

while running:

```
for event in pygame.event.get():
    if event.type == pygame.QUIT:
        running = False

keys = pygame.key.get_pressed()

if keys[pygame.K_LEFT]:
    player.x -= speed

if keys[pygame.K_RIGHT]:
    player.x += speed

if keys[pygame.K_UP]:
    player.y -= speed

if keys[pygame.K_DOWN]:
    player.y += speed

player.clamp_ip(screen.get_rect())

screen.fill((20, 20, 30))

pygame.draw.rect(
    screen,
    (0, 220, 200),
    player
)

pygame.display.flip()

clock.tick(60)
```

pygame.quit()

“`

貼り付けたら、ファイルを保存します。

STEP 5|プログラムを実行する

ターミナルまたはコマンドプロンプトで、
pygame_start.pyを保存した場所に移動して、次を実行します。

python pygame_start.py

python3を使っている環境ならこちらです。

python3 pygame_start.py

Windowsでpyを使っている場合はこちらです。

py pygame_start.py
成功した状態

新しいウィンドウが開いて、水色の四角形が表示されます。
← → ↑ ↓を押して四角形が動けば成功です。

いま何をしたのかを、簡単に整理

ここまでで行ったことは、実はそれほど多くありません。

やったこと ゲームでは何を意味する?
Pygameを起動した ゲームを作る準備
ウィンドウを作った ゲーム画面を作成
四角形を作った プレイヤーを作成
矢印キーを調べた プレイヤーの操作
位置を変えた キャラクターを移動
画面を描き直した 動いているように見せる

特に大切なのは、次の流れです。

Pygameの基本

キーなどの入力を見る → キャラクターの状態を変える → 画面を描き直す

Pygameのゲームは、この流れを高速で何度も繰り返して動いています。

「なぜ何度も繰り返すの?」「pygame.Rectって何?」「clock.tick(60)は何をしているの?」
と疑問に感じても、今は問題ありません。

ここから先の章では、いま動かしたコードを1つずつ分解して解説します。
まず動かしたものを、あとから理解するという順番で進めていきましょう。

“`

Chapter 01 / Overview

01Pygameとは|Pythonでゲームを作るための定番ライブラリ

“`
Pygameとは Pythonでゲームを作る基本機能を初心者向けに解説

先ほどの最短手順で、すでにPygameを使ったプログラムを1つ動かしました。
ここからは「Pygameとは何なのか」を整理していきます。

Pygameの立ち位置

Pygameは、Pythonでゲームを作るためのライブラリです。
対話型のグラフィックアプリケーションにも使えます。
Pygame公式ドキュメントでは、ゲーム制作でよく使う機能がまとめて提供されています。

  • ウィンドウを表示する
  • キーボードやマウスの入力を受け取る
  • 画像や図形を描く
  • 音を鳴らす
  • 当たり判定を行う
  • キャラクターをまとめて管理する

自分でゼロから画面表示やキー入力の仕組みを作らなくても、Pygameが必要な道具を用意してくれています。

まずはこのイメージで十分

Pygameは「Pythonにゲーム制作の道具箱を追加するもの」と考えると分かりやすいでしょう。

PygameとPygame-ceの違い

Pygameには、pygame-ceという派生版も存在します。
ceはCommunity Editionの略です。
基本的なAPIには共通する部分が多く、本記事で扱う入門レベルの内容は、どちらを使う場合でも学習に役立ちます。

他の選択肢と比べてみる

選択肢 特徴 向いている人
Scratch ブロックを組み合わせる視覚的な言語 プログラミング自体が初めての方、子ども向け
Pygame Pythonのコードでシンプルに書ける Pythonの基礎を学んだ方、仕組みを理解したい方
Unity 本格的な2D・3Dゲームエンジン より大規模な作品を作りたい方

Pythonを少し触ったことがあり、「今度は画面の中で何かを動かしてみたい」という人には、Pygameは取り組みやすい選択肢です。

“`



Chapter 02 / Installation

02インストール方法|pip install pygameから動作確認まで

“`
Pygameのインストール方法 pip install pygameから動作確認まで

pipでインストールする

冒頭の最短手順でも使いましたが、Pygameはコマンド1つでインストールできます。

python -m pip install pygame

python3を使っている環境では、次のようにします。

python3 -m pip install pygame

Windowsでpyを使っている場合はこちらです。

py -m pip install pygame

なぜpython -m pipを使うの?

pip install pygameでもインストールできます。
ただし、パソコンの中に複数のPythonが入っていると、別のPythonへPygameがインストールされる場合があります。

python -m pipという書き方にすると、「今使っているPythonでpipを実行する」という形になるため、初心者には分かりやすい方法です。

インストールの確認

python -c "import pygame; print(pygame.version.ver)"

バージョン番号が表示されれば、インストールは成功です。

仮想環境を使うという選択肢

複数のPythonプロジェクトを扱うようになったら、仮想環境(venv)を使う方法があります。
プロジェクトごとにライブラリを分離できるため、他のプロジェクトへの影響を減らせます。

ただし、最初の1本を動かす段階では必須ではありません。

“`

Chapter 03 / First Program

03最初のプログラム|ウィンドウを表示する

“`

ここからは、冒頭で動かした完成コードを小さく分けて理解していきます。

最小構成のコード

import pygame
```

pygame.init()

screen = pygame.display.set_mode((800, 600))
pygame.display.set_caption("最初のPygameウィンドウ")

running = True

while running:

```
for event in pygame.event.get():

    if event.type == pygame.QUIT:
        running = False

screen.fill((0, 0, 0))

pygame.display.flip()
```

pygame.quit()

“`

まず5つだけ理解する

1

Pygameを読み込む

import pygameでPygameの機能を使えるようにします。

2

Pygameを使う準備をする

pygame.init()で初期化します。

3

ウィンドウを作る

pygame.display.set_mode()でゲーム画面を作ります。

4

閉じる操作を確認する

pygame.event.get()でイベントを確認します。

5

画面を更新する

pygame.display.flip()で描いた内容を表示します。

pygame.init()

Pygameを使うための準備をします。
最初は「Pygameの電源を入れるようなもの」と考えて構いません。

pygame.display.set_mode()

screen = pygame.display.set_mode((800, 600))

横800ピクセル、縦600ピクセルのウィンドウを作っています。

screen.fill()

screen.fill((0, 0, 0))

画面全体を黒色で塗っています。

pygame.display.flip()

ここまでに描いた内容を、実際のウィンドウへ反映します。

覚えておきたいこと

Pygameでは、図形などを描いただけでは画面に反映されません。最後に画面を更新する処理が必要です。

“`



Chapter 04 / Game Loop

04ゲームループの仕組み|Pygameの心臓部

“`
Pygameのゲームループ 入力 更新 描画とclock tick 60の仕組み

ゲームは同じ処理を何度も繰り返す

ゲームのキャラクターは、実際には1回の命令だけで動き続けているわけではありません。

次の処理を高速で何度も繰り返しています。

  1. キーやマウスの入力を見る
  2. キャラクターの位置などを変える
  3. 画面を描き直す

この繰り返しをゲームループと呼びます。

while running:がゲームループ

while running:

runningTrueの間、下に書かれた処理を何度も繰り返します。

ゲームループの基本形

while running:

# 1. 入力を確認する

# 2. キャラクターなどを動かす

# 3. 画面を描く

# 4. 画面を更新する

フレームレートを制御する

パソコンが全力でゲームループを実行すると、パソコンの性能によってゲームの速度が変わることがあります。

clock = pygame.time.Clock()

そしてゲームループの最後に、次を書きます。

clock.tick(60)

これは、ゲームループが必要以上に速く回らないよう調整するための処理です。

ゲームループの基本

入力を見る → 状態を変える → 描く → また入力を見る

“`

Chapter 05 / Input

05キーボード・マウス入力を扱う

“`
Pygameのキーボードとマウス入力 KEYDOWNとget_pressedの使い方

キーボードでキャラクターを動かす

keys = pygame.key.get_pressed()
```

if keys[pygame.K_LEFT]:
player.x -= 5

if keys[pygame.K_RIGHT]:
player.x += 5

if keys[pygame.K_UP]:
player.y -= 5

if keys[pygame.K_DOWN]:
player.y += 5

“`

ここで行っていることは単純です。

  • 左キーが押されていたらxを小さくする
  • 右キーが押されていたらxを大きくする
  • 上キーが押されていたらyを小さくする
  • 下キーが押されていたらyを大きくする

xとyとは?

画面上の場所は、基本的にxとyという2つの数字で表します。

  • x:左右の位置
  • y:上下の位置

xが大きくなるほど右へ進み、yが大きくなるほど下へ進みます。

キーを押した瞬間だけ調べる

for event in pygame.event.get():

if event.type == pygame.KEYDOWN:

    if event.key == pygame.K_SPACE:
        print("スペースキーが押されました")

メニューの決定など、「1回押したときだけ反応させたい」場合にはKEYDOWNを使えます。

マウスの入力を検知する

for event in pygame.event.get():

if event.type == pygame.MOUSEBUTTONDOWN:
    print("クリックされた座標:", event.pos)

event.posには、クリックした場所の座標が入ります。

“`



Chapter 06 / Graphics

06図形と画像を描画する

“`

四角形を描画する

pygame.draw.rect(
screen,
(255, 255, 0),
(100, 100, 50, 50)
```

)

“`

意味は次のとおりです。

  • screen:どこへ描くか
  • (255, 255, 0):色
  • 100, 100:場所
  • 50, 50:幅と高さ

円を描画する

pygame.draw.circle(
screen,
(0, 200, 255),
(400, 300),
30
```

)

“`

最後の30は円の半径です。

色の指定方法

RGB
(255, 0, 0)
(0, 255, 0)
(0, 0, 255)
(255, 255, 255)
(0, 0, 0)

画像を表示する

player_image = pygame.image.load("player.png").convert_alpha()
```

screen.blit(player_image, (100, 100))

“`

pygame.image.load()で画像を読み込み、screen.blit()で画面へ表示します。

画像が出ないとき

最初はplayer.pngをPythonファイルと同じフォルダに置くと分かりやすいでしょう。

画像はゲームループの外で読み込む

画像はゲーム開始時などに1回だけ読み込みます。
ループの中で毎回ファイルを読み込むと、動作が重くなる原因になります。

“`

Chapter 07 / Collision

07当たり判定(衝突判定)の基本

“`
Pygameの図形描画とRectを使った当たり判定の基本

ゲームでは「ぶつかった?」を何度も調べる

ゲームでは、次のような場面がよくあります。

  • プレイヤーが敵にぶつかった
  • 弾が敵に当たった
  • キャラクターがアイテムを取った
  • ボールがパドルに当たった

この「ぶつかったか」を調べる処理が当たり判定です。

Rectを使った当たり判定

player_rect = pygame.Rect(100, 100, 50, 50)
```

enemy_rect = pygame.Rect(120, 110, 50, 50)

if player_rect.colliderect(enemy_rect):
print("衝突しました")

“`

colliderect()は、2つのRectが重なっているかを調べます。

イメージ

キャラクターそのものというより、「キャラクターの周りにある四角い枠同士が重なったか」を調べるイメージです。

画像から直接Rectを取得する

player_image = pygame.image.load("player.png").convert_alpha()
```

player_rect = player_image.get_rect()

player_rect.x = 100
player_rect.y = 100

“`

画像の大きさに合わせたRectを自動で作れます。

“`



Chapter 08 / Sound

08サウンドを鳴らす

“`

効果音を鳴らす流れ

  1. 音を使う準備をする
  2. 音声ファイルを読み込む
  3. 必要なタイミングで再生する

効果音を再生する

pygame.mixer.init()
```

jump_sound = pygame.mixer.Sound("jump.wav")

jump_sound.play()

“`

BGMをループ再生する

bgm = pygame.mixer.Sound("background.wav")
```

bgm.play(-1)

“`

-1を指定すると、繰り返し再生できます。

音もゲームループの外で読み込む

画像と同じように、音声ファイル自体はゲーム開始時に読み込み、必要なタイミングでplay()を実行します。

“`

Chapter 09 / Sprites

09スプライトでオブジェクトを管理する

“`
Pygameのスプライト管理とミニゲーム リハビリへの応用例

最初からスプライトを使う必要はない

キャラクターが1つしかないゲームであれば、Rectや変数だけでも十分に作れます。

しかし、敵が10体、弾が30個、アイテムが20個と増えてくると、1つずつ管理するのは大変です。

そこで役立つのがpygame.spriteです。

スプライトとは

画像・位置・移動処理・当たり判定などを、ゲーム用の1つのオブジェクトとしてまとめる仕組みです。

スプライトクラスを定義する

class Player(pygame.sprite.Sprite):

def __init__(self):

    super().__init__()

    self.image = pygame.image.load("player.png").convert_alpha()

    self.rect = self.image.get_rect()

    self.rect.x = 100
    self.rect.y = 100


def update(self):

    keys = pygame.key.get_pressed()

    if keys[pygame.K_RIGHT]:
        self.rect.x += 5

Groupでまとめて管理する

all_sprites = pygame.sprite.Group()
```

player = Player()

all_sprites.add(player)

all_sprites.update()

all_sprites.draw(screen)

“`

初心者向けポイント

最初からクラスやスプライトを完璧に理解する必要はありません。
「キャラクターが増えてきたら便利になる仕組み」と覚えておけば十分です。

“`



Chapter 10 / Practice

10実践例:ボールが跳ね返るミニゲームを作る

“`

ここも最初はコピペでOK

次は、画面の中をボールが動き、壁へぶつかると跳ね返るプログラムです。

import pygame
```

pygame.init()

screen = pygame.display.set_mode((800, 600))

pygame.display.set_caption("跳ね返るボール")

clock = pygame.time.Clock()

ball_x = 400
ball_y = 300

speed_x = 4
speed_y = 3

radius = 20

running = True

while running:

```
for event in pygame.event.get():

    if event.type == pygame.QUIT:
        running = False


ball_x += speed_x
ball_y += speed_y


if ball_x - radius < 0 or ball_x + radius > 800:
    speed_x *= -1


if ball_y - radius < 0 or ball_y + radius > 600:
    speed_y *= -1


screen.fill((20, 20, 30))


pygame.draw.circle(
    screen,
    (0, 220, 200),
    (ball_x, ball_y),
    radius
)


pygame.display.flip()

clock.tick(60)
```

pygame.quit()

“`

成功した状態

水色のボールが画面の中を動き、端へ到達すると反対方向へ跳ね返れば成功です。

なぜ跳ね返るの?

横方向の速さをspeed_xとします。

speed_x = 4

壁へ当たったとき、次の処理をします。

speed_x *= -1

すると、

4 → -4

となり、進む方向が逆になります。

数字を変えて遊んでみる

speed_x = 8
```

speed_y = 6

“`

数字を大きくすると、ボールが速くなります。

radius = 50

半径を大きくすると、ボールが大きくなります。

次に追加すると面白い機能

  1. キーボードで動かせるパドルを作る
  2. ボールとパドルの当たり判定を作る
  3. ブロックを並べる
  4. ボールがブロックに当たったら消す
  5. 得点を表示する
  6. 効果音を鳴らす

この順番で追加していけば、ブロック崩しゲームへ発展させられます。

“`



Chapter 11 / Rehabilitation Applications

11医療・リハビリ分野での応用アイデア

“`

Pygameは娯楽用ゲームにとどまらない

Pygameで作れるのは、娯楽用ゲームだけではありません。
「画面を表示する」「入力を受け取る」「結果を表示する」という仕組みを利用すれば、さまざまな試作ツールを作れます。

1反応時間測定ツール

画面に図形が表示されてからキーを押すまでの時間を計測するプログラムです。
Pythonの時間計測機能とPygameのキー入力を組み合わせれば試作できます。

2視線・手指の追従トレーニングゲーム

画面上を移動する円や四角形をマウスで追いかけます。
マウス座標を使えば、視覚的な追従課題や上肢操作を伴う教材の試作につなげられます。

3Arduinoセンサーと連携した動作フィードバック

ArduinoからPythonへセンサー値を送り、その値でPygameのキャラクターを動かすこともできます。
例えばMPU6050で計測した傾きの値を使い、Pygame上のボールを動かすといった応用です。

基本的な流れ

1

Arduinoで動きを測る

加速度や角度、圧力などの値を取得します。

2

Pythonへ数値を送る

シリアル通信などを使ってPCへ送ります。

3

Pygameで視覚的に表示する

センサー値に応じてキャラクターやバー、ボールなどを動かします。

実運用には専門家への相談を

Pygameで試作できることと、臨床で有効な評価・治療機器として使用できることは別です。
実際の医療・リハビリ用途で使用する場合は、安全性、再現性、測定精度、有効性などを含めた検討が必要です。

“`



Chapter 12 / Troubleshooting

12よくあるエラーと対処法

“`

まずこの順番で確認する

1

Pythonが動くか

python --versionなどで確認します。

2

Pygameが入っているか

python -m pip install pygameを確認します。

3

実行しているファイルが正しいか

別のPythonファイルを実行していないか確認します。

4

画像や音声の場所が正しいか

ファイル名や保存場所を確認します。

5

エラーメッセージの最後を見る

まず一番下の1〜3行を確認します。

症状別の対処早見表

症状 主な原因 対処法
No module named pygame Pygameが入っていない、または別のPythonへ入っている python -m pip install pygameを実行
pythonが見つからない Pythonが未インストール、またはコマンド名が違う python3pyを試す
ウィンドウがすぐ閉じる ゲームループがない while running:を確認
画面が固まる イベント処理をしていない可能性 pygame.event.get()を確認
画像が表示されない ファイル名や保存場所が違う Pythonファイルと画像の場所を確認
動きが速すぎる フレームレート制御がない clock.tick(60)を追加
音が鳴らない 初期化やファイル指定の問題 pygame.mixer.init()とファイル名を確認

No module named pygameが出る場合

ModuleNotFoundError: No module named 'pygame'

この場合は、今プログラムを動かしているPythonからPygameが見つかっていません。

python -m pip install pygame

画像ファイルが見つからない場合

たとえば、

pygame.image.load("player.png")

と書いている場合、Pythonからplayer.pngを見つけられる場所に画像が必要です。

最初は、

  • pygame_start.py
  • player.png

を同じフォルダに置くと分かりやすいでしょう。

エラー文は最後から見る

Pythonのエラーは長く表示されることがあります。
最初から全部読む必要はありません。

まず一番下の1〜3行を見て、

  • 何というエラーか
  • 何が見つからないのか
  • 何行目付近で起きたのか

を確認しましょう。

“`

Chapter 13 / FAQ

13よくある質問

“`

Q.Pygameを使うのに、Pythonの知識はどこまで必要ですか?
A.変数、if文、while文、関数などの基本が少し分かれば始められます。クラスはスプライトを使う段階で学んでも構いません。最初からすべて理解する必要はありません。
Q.Python初心者でもPygameを始められますか?
A.始められます。最初は完成コードを動かし、色、速さ、大きさなどの数字を少しずつ変更していく方法がおすすめです。
Q.pygameとpygame-ceは何が違うのですか?
A.pygame-ceはCommunity Editionと呼ばれる派生版です。基本的なAPIには共通する部分が多く、本記事で扱う基本的なゲーム制作の考え方は共通して学べます。
Q.ゲームの動きがカクカクします。どうすればいいですか?
A.まずゲームループの最後にclock.tick(60)があるか確認してください。また、画像や音声ファイルをゲームループ内で毎回読み込んでいる場合は、ループの外へ移動します。
Q.Pygameで作ったゲームは、他の人に配布できますか?
A.可能です。PyInstallerなどのツールを使い、実行ファイルとしてまとめる方法があります。ただし、画像や音声など第三者の素材を使用する場合は、それぞれの利用条件も確認してください。
Q.最初は何を作ればいいですか?
A.最初は、矢印キーで四角形を動かすゲームがおすすめです。その次にボールの跳ね返り、当たり判定、得点、効果音という順番で機能を追加すると理解しやすくなります。

“`

“`

関連記事・参考資料

基礎を学べる記事

  1. YOFUKASI LAB「Arduinoは何言語?C言語・C++との違いを初心者向けに解説」2026年, https://yofukasi-lab-wp.com/2026/09/04/arduino-language-c-cpp/
  2. YOFUKASI LAB「電子工作入門|初心者が最初に覚える基本と始め方」2026年, https://yofukasi-lab-wp.com/2026/09/04/electronics-beginner-guide/
  3. YOFUKASI LAB「PythonによるDelsysの筋電図のCSVデータを可視化」2026年, https://yofukasi-lab-wp.com/2026/07/13/delays_emg/

応用・関連記事

  1. YOFUKASI LAB「ArduinoとPythonとセンサーを用いたリハビリテーションへの応用」2026年, https://yofukasi-lab-wp.com/2026/07/11/rehabilitation/
  2. YOFUKASI LAB「ArduinoでMPU6050|加速度と角速度」2026年, https://yofukasi-lab-wp.com/2026/08/31/mpu6050/
  3. YOFUKASI LAB「Arduinoのコンパイルエラー一覧」2026年, https://yofukasi-lab-wp.com/2026/07/30/error/

参考資料(外部・一次情報)

  1. Pygame Documentation「Pygame Front Page」, https://www.pygame.org/docs/
  2. Pygame-ce Documentation「Pygame-ce Front Page」, https://pyga.me/docs/
  3. Real Python「Pygame: A Primer on Game Programming in Python」, https://realpython.com/pygame-a-primer/

※本記事は個人の学習・趣味用途を主な対象としています。リハビリ・医療分野での実運用を検討する場合は、安全性・有効性・測定精度等を検討し、必要に応じて専門家へ相談してください。

“`


関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP
CLOSE