Arduino配線の基本|5V・GND・デジタル・アナログを解説

プログラミング・電子工作






ブレッドボードの仕組みと使い方を完全図解【初心者向け】







電子工作 / 初心者向け

ブレッドボードは「どの穴がつながっているか」がわかれば難しくない

ブレッドボードを初めて見ると、「穴が多すぎて、どこに何を挿せばいいの?」と迷いやすいものです。でも、最初から全部覚える必要はありません。一番大切なのは、「どの穴とどの穴が内部でつながっているか」を知ることです。この仕組みがわかれば、LEDの点灯もArduinoの配線も、一気にわかりやすくなります。

YOFUKASI LAB編集部
公開日:2026年7月18日
読了目安:12分

執筆・実機検証:YOFUKASI LAB運営者

理学療法士/Arduino・Pythonを使った医療機器制作・学会発表経験あり

🔌 最初はこの3つだけ覚えればOK

むずかしく考えなくて大丈夫です。まずはこの3点だけ押さえてください。

🔳

a1〜e1はつながっている

一般的なブレッドボードでは、同じ番号の5穴が1グループです。

f1〜j1は別グループ

真ん中の溝を越えて、a〜e側とはつながりません。

🔋

端の長い列は電源用

5VやGNDをいろいろな場所へ配るために使います。

まとめ:「同じ番号の5穴グループ」と「電源レール」。この2つがわかれば、ブレッドボードの基本は理解できたようなものです。

Chapter 01 / First Step

01まず覚えるのは「穴のつながり」

ブレッドボードでLEDが光らないと、「LEDが壊れた?」「Arduinoのプログラムが間違っている?」と考えたくなります。もちろん、その可能性もあります。ただし、初心者の場合はその前に「部品を正しい穴に挿しているか」を確認してください。

ブレッドボードの穴は、全部がバラバラになっているわけではありません。一般的な製品では、いくつかの穴が内部の金属端子で電気的につながっています。

結局ここだけ

見た目で「隣にあるか」ではなく、「内部でつながっているか」を見る。

これがブレッドボードを理解する一番大切なポイントです。



Chapter 02 / Basic

02そもそもブレッドボードとは?

ブレッドボードとは、電子部品やジャンパーワイヤを穴に挿して、はんだ付けをせずに回路を作れる基板です。LEDを光らせる簡単な実験から、Arduinoやセンサーを使った回路まで、幅広く利用できます。

つまり何のためのもの?

「この回路、本当に動く?」を試すための道具です。

部品を差して試し、失敗したら抜いてやり直せます。

初心者に向いている3つの理由

🔧

はんだ付け不要

穴に差すだけなので、失敗してもすぐ直せます。

🔁

何度でも使える

回路を壊して、別の回路をまた作れます。

🧩

Arduinoと相性がいい

一般的なピンヘッダやDIP部品を配置しやすい設計です。

名前の由来

昔は電子回路を試すとき、木製の板に部品を固定して配線する方法が使われていました。パンを切る板、つまり「bread board」が名前の由来とされています。

※名称の由来には諸説あります。

補足

ブレッドボードは学習や実験には便利ですが、完成した機械を長期間動かす用途にはあまり向きません。動作確認が終わったら、ユニバーサル基板やPCBへ移すのが一般的です。



Chapter 03 / Structure

03どの穴とどの穴がつながっている?

一般的なブレッドボードでaからeとfからjの5穴がそれぞれ内部接続されている仕組み

まずa1〜e1を見てみよう

一般的なA〜J表記のブレッドボードを例にします。

a1〜e1は同じ電気グループ

a1
b1
c1
d1
e1

内部でつながっている

ここで電気的に分かれる

f1
g1
h1
i1
j1

こちらも5穴でつながる

最重要

a1〜e1はつながる。f1〜j1もつながる。でも、この2つは別。

具体例で考える

抵抗の足をa1へ挿したとします。すると、b1・c1・d1・e1も同じ接続点として利用できます。LEDの足をb1へ入れれば、抵抗とLEDは電気的につながります。一方、a2は別グループなので、a1とはそのままではつながりません。

中央の溝は何のため?

中央の長い溝は、DIPタイプのICなどを配置しやすくするためのものです。一般的な製品では、溝の左右は電気的につながっていません。

赤と青の長いラインは何?

ブレッドボードの端にある長いラインは、電源レールとして使います。

🟥

赤いライン(+)

5Vや3.3Vなどのプラス側に使うことが多い。

🟦

青いライン(−)

GNDに使うことが多い。

色はただの目印

何を接続するかで、実際の役割が決まります。

電源レールを簡単に言うと

5VやGNDをいろいろな場所へ配るための「長い共通線」です。

!

電源レールは途中で切れていることがある

製品によっては、電源レールが中央で分割されています。左側に5Vを入れても、右側には電気が来ていない場合があります。「左のLEDは光るのに、右側だけ光らない」という場合はここを確認してください。

穴の奥では何が起きている?

ブレッドボードの穴の中には、小さな金属端子があります。部品の足を挿すと、その金属端子が足をはさみ、同じグループの穴へ電気を伝えます。

つまり

ブレッドボードは「中に配線が隠れた穴あき基板」です。

ジャンパーワイヤは何を選ぶ?

初心者には、先端に硬いピンが付いたジャンパーワイヤが扱いやすいです。自分で電線を切って使う場合は、22AWG前後の単線が扱いやすい傾向があります。ただし、対応する線径は製品によって違うため、使用するブレッドボードの仕様を確認してください。



Chapter 04 / Choice

04初心者はどのサイズを選べばいい?

ミニ、標準、大型ブレッドボードのサイズ比較

先に結論

初心者は「電源レール付きの標準サイズ」を選べばOKです。

ミニサイズ

LED1個など、小さな回路には便利。場所が足りなくなりやすい。

ラージサイズ

複雑な回路向け。最初の1枚としてはやや大きめ。

Arduino本体の種類で迷う場合は、Arduino Uno・Nano・Mega・Leonardoの違いと選び方も参考にしてください。

完成した回路はどうする?

基板 特徴 向いている場面
ブレッドボード 差すだけ・何度でも変更可能 学習・実験・試作
ユニバーサル基板 はんだ付けして固定 完成回路の固定
PCB 回路専用に設計 製品化・繰り返し製作

使い分けはこれだけ

試す → ブレッドボード/固定する → ユニバーサル基板・PCB

Chapter 05 / Practice

05実際にLEDを1個光らせてみよう

最初の実験

電源 → 抵抗 → LED → GND

まずはこの1本の回路だけ作れば十分です。

用意するもの

なぜ470Ω〜1kΩ?

必要な抵抗値は、電源電圧、LEDの種類、流したい電流によって変わります。また、Arduino UNOでもR3とR4ではI/Oピンの仕様が異なります。この記事では、初心者が試しやすい値として470Ω〜1kΩ程度を目安にしています。

回路の形

5V
 |
抵抗
 |
LED
 |
GND
抵抗はLEDの前でも後ろでもOK

抵抗とLEDが直列につながっていれば、「5V → 抵抗 → LED → GND」でも「5V → LED → 抵抗 → GND」でも、電流制限の働きは同じです。

LEDの向きを確認

長い足

一般的な新品LEDではアノード側の目安。

短い足

一般的な新品LEDではカソード側の目安。

切ったLED

足の長さだけでなく、本体形状や仕様を確認。

!

LEDを抵抗なしで直接つながない

抵抗なしでは、LEDや接続先へ大きな電流が流れる可能性があります。

5ステップで配線

15Vを電源レールへ

電源として使うレールへ5Vを接続します。

2GNDをGND用レールへ

回路の戻り道になるGNDを接続します。

3抵抗を入れる

電源レールから抵抗へつなぎます。

4抵抗とLEDを同じグループへ

抵抗の反対側とLEDのアノードを同じ5穴グループへ入れます。

5LEDからGNDへ

LEDのカソードをGND側へつなげば完成です。

LEDが光れば成功

「同じ穴グループを使って回路をつなぐ」感覚がつかめればOKです。

LED回路をさらに詳しく知りたい場合は、ArduinoでLEDを光らせる基本回路を参考にしてください。

次はArduinoで点滅

ここでは例として、Arduino UNOのデジタル8番ピンを使います。

const int LED_PIN = 8;

void setup() {
  pinMode(LED_PIN, OUTPUT);
}

void loop() {
  digitalWrite(LED_PIN, HIGH);
  delay(1000);

  digitalWrite(LED_PIN, LOW);
  delay(1000);
}

これで、1秒点灯 → 1秒消灯を繰り返します。

R3とR4では仕様が同じではない

Arduino UNOでもR3とR4ではI/Oピンなどの電気的な仕様が異なります。使用しているボードの公式仕様も確認してください。

Arduino IDEをまだ導入していない場合は、Arduino IDEのインストール方法を先に確認してください。

ここで最重要

プログラムを疑う前に、8番ピン → LED → 抵抗 → GNDの「道」ができているか確認する。



Chapter 06 / Trouble

06初心者によくある失敗

ブレッドボードで初心者が間違えやすい配線

1隣の穴ならつながると思う

近くても別グループならつながりません。

2中央の溝を越えてつながると思う

一般的な製品ではa〜e側とf〜j側は別です。

3LEDの向きを逆にする

アノードとカソードを確認してください。

4電源レールが全部つながると思う

中央で分割される製品があります。

5大きな電流を流す

ブレッドボードは大電流用の配線器具ではありません。

6完成品でもそのまま使う

振動や移動で接触不良が起きることがあります。

動かなければこの順番

1電源

5V・3.3V・GNDが正しく来ているか。

2穴の位置

同じ5穴グループを使っているか。

3LEDの向き

極性が逆になっていないか。

4抵抗

抵抗なしで直接つないでいないか。

5接触

ワイヤや部品をまっすぐ挿し直す。



Chapter 07 / FAQ

07よくある質問

Q.ブレッドボードのホールに部品が入らないのはなぜですか?
A.部品の足が太すぎる可能性があります。一般的なブレッドボードでは22AWG前後の単線が扱いやすいですが、対応する太さは製品によって異なります。無理に押し込まず、使用する製品の仕様を確認してください。

Q.LEDが光らないときは何を確認すればいいですか?
A.電源 → 穴の位置 → LEDの向き → 抵抗 → 接触不良の順に確認します。Arduinoの場合も、プログラムを変更する前に配線を確認するのがおすすめです。

Q.ブレッドボードが壊れているか確認できますか?
A.テスターの導通モードで確認できます。本来つながっている穴同士を測り、導通するか確認してください。

Q.電源レールは端から端まで全部つながっていますか?
A.必ずしもつながっていません。製品によっては、中央付近で電源レールが分割されています。

Q.ジャンパーワイヤはどのタイプがいいですか?
A.初心者には、先端に硬いピンが付いたタイプが扱いやすいです。裸線を使う場合は、22AWG前後の単線が挿しやすい傾向があります。

Q.ブレッドボードとユニバーサル基板は何が違いますか?
A.ブレッドボードは何度でも組み直せる試作用の基板。ユニバーサル基板ははんだ付けして固定する基板です。試すならブレッドボード、固定するならユニバーサル基板やPCBと考えるとわかりやすいです。

結局、ブレッドボードはこれだけ覚えればOK

  1. 同じ番号のa〜eは内部でつながる
  2. 同じ番号のf〜jも内部でつながる
  3. a〜e側とf〜j側は中央で分かれる
  4. 長い電源レールで5VやGNDを配る
  5. 動かなければプログラムより先に配線を見る

最初はたくさんの穴が並んでいるため、複雑そうに見えます。でも実際は、「つながっている穴のグループ」を使って部品同士をつないでいるだけです。まずはLEDを1個光らせてみてください。一度光れば、「この穴同士を使えば電気が流れる」という感覚が一気につかめます。

次は実際にArduinoでLEDを光らせてみよう

ブレッドボードの基本がわかったら、実際のArduino回路へ進みましょう。

ArduinoでLEDを光らせる

参考文献・関連リンク

※本記事は個人の学習・電子工作用途を対象にしています。


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