Arduino UNO R4 WiFiの始め方|初期設定・接続・Wi-Fi入門

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Arduino UNO R4 WiFiの始め方







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Arduino UNO R4 WiFiの始め方|初期設定からWi-Fi接続まで徹底解説

UNO R4 WiFiは、無線通信機能を内蔵した新しいArduinoです。ただし、これまでのUNO R3とは、初期設定の手順が少し異なります。本記事では、Arduino IDEへのボード追加から、最初の書き込み、Wi-Fiへの接続確認までを解説します。初めてR4 WiFiに触れる方に向けて、順を追って丁寧に紹介します。

YOFUKASI LAB編集部
公開日:2026年8月27日
読了目安:13分

執筆・実機検証:YOFUKASI LAB運営者

理学療法士/Arduino・Pythonを使った医療機器制作・学会発表経験あり

Chapter 01 / Basics

01始める前に知っておきたいこと

R3とは何が違うのか(簡単に)

UNO R4 WiFiは、従来のUNO R3とは搭載しているマイコンが異なります。詳しい性能の違いについては、下記の比較記事でまとめています。本記事では、初期設定の手順に絞って解説します。1点だけ、先に押さえておきたいことがあります。R3は特別な準備なしにArduino IDEで使えました。しかし、R4シリーズは違います。IDEに専用のボードパッケージを追加する作業が必要です。

用意するもの

必要なものはシンプルです。UNO R4 WiFi本体と、USB-Cケーブルです。R3までのUSB-Bケーブルとは形状が異なります。お手元にない場合は、事前に準備しておきましょう。また、Wi-Fiへの接続を試す章では、接続先のネットワーク名(SSID)とパスワードも必要になります。

編集部想定シナリオ

R3を長年使ってきたTさんは、R4 WiFiを購入した。いつも通りUSBでつなぎ、ボードを選択しようとした。しかし、選択肢の中にUNO R4が見当たらなかった。調べてみると、R4シリーズは追加のパッケージインストールが必要だと分かった。この一手間さえ知っていれば、迷わずに済みます。



Chapter 02 / IDE Setup

02Arduino IDEの準備

Arduino UNO R4 WiFiの始め方をUSB接続・IDE準備・ボード追加・Wi-Fi確認の4ステップで解説

IDEのインストール(未インストールの場合)

まだArduino IDEをパソコンに入れていない方は、先にインストールを済ませておきましょう。インストール手順については、下記の記事で詳しく解説しています。すでにIDEをお使いの方は、この章を飛ばして次に進んでください。

IDEのバージョンを確認する

R4シリーズは、比較的新しいボードです。古いバージョンのIDEでは、うまく認識できない場合があります。IDEを開いたら、メニューから最新バージョンが入っているか確認しておきましょう。もし古い場合は、この機会に更新しておくと安心です。

Chapter 03 / Board Package

03ボードマネージャーからR4用パッケージを追加する

【最重要】ボードパッケージのインストール

ここが、R4 WiFiを使う上でもっとも重要な手順です。Arduino公式のGetting Startedガイドによると、手順は次の通りです。IDE左側のメニューから「ボードマネージャー」を開きます。検索欄に「UNO R4」と入力します。表示された「Arduino UNO R4 Boards」を見つけ、インストールボタンを押します。

WiFiS3ライブラリも自動で入る

このボードパッケージには、便利な特典があります。Wi-Fi通信に使うWiFiS3というライブラリも同時にインストールされるのです。公式ドキュメントでも、この点が明記されています。別途ライブラリマネージャーで探す必要はありません。インストールが完了すると、ボードの選択肢に「Arduino UNO R4 Boards」という項目が追加されます。



Chapter 04 / Connect

04ボードを接続して認識させる

USB-Cケーブルで接続する

パッケージのインストールが終わったら、実機を接続してみましょう。USB-Cケーブルで、UNO R4 WiFiとパソコンをつなぎます。正しく接続されると、ボード上のLEDが点灯します。

ボードとポートを選択する

IDEの上部にあるボード選択メニューを開きます。「Arduino UNO R4 Boards」の中から、「Arduino UNO R4 WiFi」を選びます。続けて、接続されているポート(COMポートなど)も選択します。正しく認識されていれば、ボード名がメニューに表示されます。

Chapter 05 / First Upload

05最初の書き込み|Lチカで動作確認

Arduino UNO R4 WiFiをUSB-Cで接続してBlinkを書き込みLEDを点滅させる手順

Blinkスケッチを書き込む

ボードが認識できたら、簡単なコードを書き込んで動作を確認しましょう。定番の「Lチカ」で試してみます。

// UNO R4 WiFiの内蔵LEDを点滅させる動作確認コード
void setup() {
  pinMode(LED_BUILTIN, OUTPUT);
}
void loop() {
  digitalWrite(LED_BUILTIN, HIGH);
  delay(1000);
  digitalWrite(LED_BUILTIN, LOW);
  delay(1000);
}

アップロードボタンを押し、ボード上のLEDが1秒間隔で点滅すれば成功です。基本的な書き方は、R3と何も変わりません。

内蔵LEDマトリックスとテトリスデモについて

UNO R4 WiFiには、ちょっとした特典があります。公式ドキュメントによると、購入したばかりのボードには、あらかじめテトリス風のアニメーションが書き込まれています。基板上の12×8ドットLEDマトリックスに表示されます。今回のBlinkスケッチを書き込むと、このデモは上書きされて消えます。もう一度見たい場合は、公式サイトで配布されているサンプルコードを書き込み直せば復元できます。



Chapter 06 / WiFi Connection

06Wi-Fiに接続する

Arduino UNO R4 WiFiでWiFiS3とarduino_secrets.hを使ってWi-Fi接続を確認する方法

WiFiS3ライブラリの役割

いよいよ、UNO R4 WiFiの目玉機能を試してみましょう。無線通信には、3章で自動インストールされたWiFiS3ライブラリを使います。注意点があります。他のArduinoボード(Nano 33 IoTなど)でよく使われるWiFiNINAライブラリとは別物です。UNO R4 WiFiでは、必ずWiFiS3を使ってください。

SSID・パスワードを安全に管理する

コードの中にSSIDやパスワードを直接書き込むこともできます。しかし、あまりおすすめできません。コードを人と共有したり、公開したりする際に、情報が漏れてしまう恐れがあるからです。arduino_secrets.hという別ファイルを作り、そこに認証情報をまとめておくのが定番の方法です。

接続確認コード

まず、スケッチと同じフォルダにarduino_secrets.hという名前のファイルを作成します。

// arduino_secrets.h
#define SECRET_SSID "あなたのWi-Fi名"
#define SECRET_PASS "あなたのパスワード"

メインスケッチの実装

続けて、メインのスケッチを用意します。

// UNO R4 WiFiでWi-Fiに接続し、IPアドレスを表示するコード
#include <WiFiS3.h>
#include "arduino_secrets.h"
char ssid[] = SECRET_SSID;
char pass[] = SECRET_PASS;
void setup() {
  Serial.begin(9600);
  while (!Serial) {
    ; // シリアルポートの準備を待つ
  }
  Serial.print("接続中: ");
  Serial.println(ssid);
  while (WiFi.begin(ssid, pass) != WL_CONNECTED) {
    delay(1000);
    Serial.print(".");
  }
  Serial.println();
  Serial.println("Wi-Fiに接続しました");
  Serial.print("IPアドレス: ");
  Serial.println(WiFi.localIP());
}
void loop() {
  // 何もしない
}

書き込み後、シリアルモニタを開いてみましょう。接続が成功すると、割り当てられたIPアドレスが表示されます。この一連の流れが確認できれば、Wi-Fi機能の基本的な動作確認は完了です。



Chapter 07 / Troubleshooting

07よくあるトラブルと対処法

症状別の対処早見表

症状 主な原因 対処法
ボードの選択肢にUNO R4が出てこない ボードパッケージが未インストール ボードマネージャーから「UNO R4」を検索し、インストールする(3章参照)
ポートが認識されない ケーブルの不良、または接触不良 データ通信対応のUSB-Cケーブルに交換して試す
Wi-Fiに接続できず無限に待機し続ける SSID・パスワードの入力ミス arduino_secrets.hの記述内容を再確認する(6章参照)
コンパイル時にWiFiS3.hが見つからないと出る ボードパッケージが正しくインストールされていない ボードマネージャーからUNO R4 Boardsを再インストールする
書き込み後、ポートが変わって選べなくなる HID機能の使用によるUSBの再認識 リセットボタンを素早く2回押し、ポートを選択し直す

原因を素早く切り分けるコツ

編集部想定シナリオ

Wさんは接続確認コードを書き込んだが、シリアルモニタに何も表示されなかった。配線もコードも間違っていないように見えた。そこで、arduino_secrets.hの中身を見直してみた。すると、SSIDの綴りを一文字間違えていたことに気づいた。修正して書き込み直すと、無事にIPアドレスが表示されるようになった。Wi-Fi接続のトラブルは、まず認証情報の入力ミスを疑うのが近道です。

Chapter 08 / FAQ

08よくある質問

基本のQ&A

Q.ボードマネージャーで検索しても見つかりません。なぜですか?
A.検索欄への入力内容を見直してみてください。「r4」や「UNO R4」で検索すると見つかりやすくなります。それでも表示されない場合は、パソコンがインターネットに接続されているか確認してください。ボードマネージャーは、パッケージの情報をオンラインで取得する仕組みです。

Q.WiFiNINAライブラリを使ってもWi-Fiに接続できますか?
A.UNO R4 WiFiでは動作しません。WiFiNINAは、Nano 33 IoTやMKR WiFi 1010など、別のモジュールを搭載したボード向けのライブラリです。UNO R4 WiFiでは、必ずWiFiS3ライブラリを使ってください。ボードパッケージをインストールすると、自動的に導入されます。

応用のQ&A

Q.書き込み後、ボードが認識されなくなりました。なぜですか?
A.USB HID機能を使うコードを書き込んだ場合に起きることがある現象です。USBポートの認識のされ方が変わるため、パソコン側で別のポートとして表示されることがあります。この場合は、ボード上のリセットボタンを素早く2回押してみてください。その後、IDEでポートを選択し直すと復帰します。

Q.SSIDやパスワードを、コードに直接書いても大丈夫ですか?
A.動作上は問題ありませんが、あまりおすすめできません。コードを誰かと共有したり、GitHubなどに公開したりする際に、意図せずパスワードが流出する恐れがあるためです。arduino_secrets.hのような別ファイルに分けて管理する方法を習慣にしておくと安心です。

関連記事・参考資料

基礎を学べる記事

  1. YOFUKASI LAB「Arduino Uno R3とR4の違いを比較」2026年, https://yofukasi-lab-wp.com/2026/09/03/arduino-uno-r3-vs-r4/
  2. YOFUKASI LAB「Arduino IDEのダウンロード・インストール方法」2026年, https://yofukasi-lab-wp.com/2026/08/01/arduino-install-download/
  3. YOFUKASI LAB「Arduinoに必要な工具・部品リスト」2026年, https://yofukasi-lab-wp.com/2026/08/22/arduino-tools-parts/

応用・トラブルシューティング記事

  1. YOFUKASI LAB「Arduinoが「ポートが見つからない」時の原因と解決策まとめ」2026年, https://yofukasi-lab-wp.com/2026/08/23/arduino-port-not-found/
  2. YOFUKASI LAB「Arduinoのシリアルモニタ活用術」2026年, https://yofukasi-lab-wp.com/2026/08/22/arduino-serial-monitor-debugging/
  3. YOFUKASI LAB「Arduinoのコンパイルエラー一覧」2026年, https://yofukasi-lab-wp.com/2026/07/30/error/

参考資料(外部・一次情報)

  1. Arduino Documentation「Getting Started with UNO R4 WiFi」, https://docs.arduino.cc/tutorials/uno-r4-wifi/r4-wifi-getting-started
  2. Arduino Documentation「UNO R4 WiFi Network Examples」, https://docs.arduino.cc/tutorials/uno-r4-wifi/wifi-examples

※本記事は個人の学習・電子工作用途を対象にしています。実際の製品や医療機器へ組み込む場合は、電気安全・製品規格の専門家に別途ご相談ください。


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